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難聴 [高齢者問題]

父はひどく耳が遠かった。
彼が60歳になる前から耳が遠くなってきたように思う。

母も75歳になるが、そろそろいいかげん耳が遠くなってきた。

父もそうだったが、母も補聴器を嫌がる。
耳に違和感があるというか、異物感がイヤなのだそうだ。
母はインナーイヤーのヘッドフォンも嫌がる。
母はメガネも邪魔で好きじゃないらしい。

私なんかはメガネは完全に顔の一部だ。
私は視力が酷く低い。
0.1以下である。
乱視もかなり酷い。

メガネはフレームが視界に映って邪魔と言えば邪魔だが、慣れればどうってことはない。
布団の中で本を読んでいて、そのままメガネをかけたまま朝まで寝てしまうこともたまにある。
でもそれはフレームがゆがむ原因になるのでイクナイ。
メガネをかけていることを忘れてしまって、うっかりメガネのまま洗顔してしまうこともある。
メガネ大好き。
メガネ大事。
メガネに感謝。
メガネがなけりゃ、盲導犬のお世話にならないとならないくらい私は眼が悪い。

コンタクトは面倒くさいので苦手だ。
使い捨ては使い捨てで高いし、使い捨てじゃないのは落として紛失しそうで不安でイヤだ。
一度、新宿のさくらやで買ったことがあるが、今はもう使ってない。
私の近眼はどんどん進行しているので、度もあってないだろう。

メガネで唯一やなのは、彼女と親密な状態になったとき、メガネを外さないとならないことだ。
せっかくの彼女が良い姿になっているのに、よく見えなくてつまらない。
私の偏見にすぎないかもしれないが、全裸にメガネは非情にマヌケだと思う。
だから良く見えなくても我慢しなくてはならない。
お金がもったいないから(そもそも金欠だし)プレイボーイになるつもりはないが、
プレイボーイになるならコンタクトは必要経費に計上しなくてはと思う。
ヴィジュアル的に楽しめないんじゃ、プレイボーイになる甲斐がないだろう。

閑話休題。

15年くらい前の頃の話だが、生まれつき難聴の友人がいた
(残念ながら今は疎遠になってしまった…)。
彼は補聴器を24時間つけていた。
補聴器用のボタン型電池をいつも大量に持ち歩いていた。
とにかく私のメガネといっしょで、
補聴器の電池が切れたら、完全に耳が役に立たなくなるらしいのだ。
電池代が高くて大変だろうな、といつも思っていた。
今は100円ショップでもボタン型電池を売っているようだが、当時はすごく高かったと思う。
健康保険で電池も買えるのだろうか?

補聴器もどんどん性能が向上していることだろうと思うが、
当時、友人の使っていた補聴器はイマイチだったようだ。
人の話し声などの必要な音だけでなく、雑音も大音量で拾ってしまうので、
やはり会話など非常に聞き取りにくいようだった。
とくに会議なんかで大勢がいっせいにしゃべり出すと全く聞き取れないようで不便そうだった。
一対一で話していても、聞き取れないらしくて、聞き返されることが多くて会話が滞りがちだった。
そんな彼だったが、電話ではたいへんスムースに会話ができるので驚いた。
受話器のスピーカーを耳にあててると雑音がシャット・アウトされるのでよく聞こえるらしかった。
彼のように生まれつき耳が悪い人は音楽は楽しめないのだろうと偏見を持っていたが、
それは大間違いだった。
コンサートなどで音楽を楽しむのは不可能なようだったが、
ヘッドフォンでなら問題なく音楽を楽しめるようだった。
音楽の趣味が近かったので、彼が音楽好きとわかって以来、より親密になった。

うちの父は補聴器を使うと音が変に聞こえてイヤだと文句ばかり言っていた。
実際、補聴器を使っての聴覚の世界はあまり快適なものなのではないのだろう。
(メガネを使ってのは視覚の世界は、近眼になる前と比べて、さほど違いがない。
 メガネにあらためて感謝する。メガネを発明した人は不明らしいが、  
                             彼には大きな借りがあるわけだ)
彼の難聴は生まれつきだったので、「普通の聴力」を体験したことがないせいもあるのだろうが、
うちの両親のように、補聴器に対して文句は言わなかった。

うちのお母様にも無理やり補聴器をつけさせる気はありませんが、
テレヴィを視聴するときや変な音楽を聴くときにはヘッドフォンを使って欲しい…
補聴器を嫌がるのはわからないでもないが、
ヘッドフォンが嫌いっていうのはちょっとワガママな気がしてしょうがない…
(でも寄生生物の私には、母にクレームをつきつける資格がないので我慢してる)




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