父の思い出 (時事ネタつき) [家族の思い出]
私の父は2年ほど前に肺癌で他界した。
年が明けるとすぐに三回忌なので、その準備でちょっとばたばたしている。
無職の状態では、親戚と顔を合わせるのが苦痛だ。
父はへヴィ・スモーカーだった。
肺臓摘出手術で入院中にもこっそりベランダでタバコを吸って、看護婦(看護夫)さんに叱られていたそうだ。
私の記憶にはないが、2歳くらいの私は、タバコの吸殻を食べてしまって、救急車で運ばれて胃洗浄をしたこともあったそうだ。
私が中学生の頃から父とは折り合いが悪くなった。
何かにつけ反抗して、わざと口もきかないでいたりした。
「和解」をしたのは、私が精神病院を退院したあと、22歳くらいだったか。
穏やかに会話ができるようになるにはさらに5年くらいかかった。
父はエリートではない公務員だったので、いつも帰宅が早かった。
もちろん休日出勤なんてありえない。
だから私が小学生の頃は、日曜日には(当時土曜日は半ドンで休日じゃなかった)親子3人で、よく「お出かけ」をしたものだった。
これまでの人生で、私が一番幸せだった頃の話。
当時はダイエーが非常に人気があった。
うちにはマイカーはなかったので、環七を走ってるバスに乗って、よく碑文谷のダイエーに「お出かけ」した。
カメラや家電も、布団や洋服も、デパートより手頃な値段なので、なんでもここで日曜日にお買い物していた。
小学生の私にはつまらない買い物(婦人服とか化粧品とか)を母がしているときは、父は喫茶店で新聞を読みながらタバコをふかし、私は最上階にあったゲームセンターで500円くらいおこずかいをもらって遊んでいた。
当時はもうパックマンとかヴィデオゲームもあったけど、どちらかというとコインを買ってそれを賭けて遊ぶ、ポーカーとか競馬とかコイン落としのゲームの方が好きだったな。
ポーカーが得意で、これだとけっこう長く遊べた。
(現在はゲームセンター自体はなくなりました。UFOキャッチャーくらいは設置してあるかな?うーん?そうだ、ムシキングとやらは置いてある。小学生が熱中してやってる。私にはもうムシキングの何がそんなに楽しいのか、まったく理解できないけれども。ちなみに遊戯王カードとかも理解不能です。ガンダムウォーはやや理解できたりしますが…)
ちょっと脱線。
私は一時期広島で一人暮らしをしていたのだが、広島のダイエーはもう全滅だとか…
たしかに広島では一度もダイエーでお買い物をしたことはなかった。
本通で遊んでて、トイレを仮に寄ったりはしてたけど、お金は落とさなかった。
でも碑文谷のダイエーは今でもけっこう活気を持って営業してる。
閑話休題。
家族連れでいろいろお買い物したあとは、テナントで入っている大衆的なレストランで、楽しくお食事。
今は撤退したみたいだけど、当時は碑文谷のダイエーにフォルクスがテナントで入っていた。
今はファーストフードみたいなのが中心になっているけど、当時(えーと、25年位前のことです)はいろんな大衆的な価格設定のレストランや喫茶店があった。
ドムドムバーガーは当時からあって今でも営業してますね。
ダイエーにマクドナルドがテナントで入るなんて話も以前あったけど、立ち消えになったのかな?
ドムドムバーガーのハンバーガーはあんまり美味しくなかったけど、『ガンダム』に登場するジオンのモビル・スーツ「ドム」が大好きだったので、けっこうドムドムバーガーも食べてました。
ε= o(´~`;)o タベスギー
私がハンバーガーを食べている間、父はソフトクリームをなめていたように覚えている。
アルコール分解酵素をひとつも持っていなくて、酒がまったく飲めない、甘党の父であった。
レストランの中で、私の一番のお気に入りはなんといってもフォルクス。
当時は牛肉もオレンジも輸入禁止で、庶民はめったに牛肉を口にできない時代でしたから。
『エヴァンゲリオン』の世界でセカンド・インパクト世代にとっては「ビフテキ」が特別なものらしいように、私の世代にとっても「ビフテキ」はかなり特別な存在なはず。
フォルクスのステーキは当時としては値段も手頃で、しかも柔らかくてジューシーでとても美味しかった。
「内臓肉や脂身を加工して形を整えた成型肉」だっていいじゃないか。
毒じゃなし、スーパーの超特売の硬くて筋張ったオーストラリア産一枚肉よりましだ。
社長が引責辞任するほどのことでもないと思った。
フォルクスにはサラダ・バーがあるのも嬉しかった。
私は野菜嫌いで、マカロニのみにサウザンアイランドドレッシングをかけて食べるのが好きだった。
私の野菜嫌いは父譲り。
父の食べられなかった野菜は、トマト、長ネギ、玉ネギ、ピーマン、セロリ、パセリ、ニンニク。
父の嫌いだった野菜は、ニンジン、レタス、キャベツ。
父の好きだった野菜は、白菜、ブロッコリー、かぼちゃ、ラッキョウ。
とんでもない偏食の人でした。
タバコの吸い過ぎで、舌の味蕾がいかれてたんじゃないかと思う。
思いっきり甘くて、思いっきり塩辛いのが好みでした。
母と私は薄味が好みなのですが、何しろ父が一家の大黒柱でしたから、父の生前は、母の作るおかずは舌がしびれるほど味付けが濃かったです。
たまに外食をして、出てきた料理がの味付けがすごく濃かったりすると、父がいた頃の我が家の食卓を思い出したりします。
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