アンソニー・ホプキンス『日の名残』 [イギリス文学]
ブッカー賞作家カズオ・イシグロ原作の映画を観た。
キング俳優のアンソニー・ホプキンス主演。
アンソニー・ホプキンスは『羊たちの沈黙』以来ファンです。
カズオ・イシグロの小説は好きだけど、小説と映画は別物だと思っているので、アンソニー・ホプキンスが主演じゃなかったら、このDVD買わなかったと思う。
私が小説を読んで脳内でイメージしていた主人公像とアンソニー・ホプキンスはちょっとギャップがあったけど、違和感があるほどではなし。
観ているうちにすぐに慣れた。
カズオ・イシグロの1冊目と2冊目の本と同じく、この『日の名残』も悪意ないき戦争協力者への批難に耐えてひっそり戦後を暮らしている人の孤独と愛惜をおしみなく味合わせてくれる。
時代に翻弄されてやがて消えていく人間のはなかなさがひしひしと感じられる。
主演がアンソニー・ホプキンスだから当たり前だろうが、良い映画だ。
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