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ディケンズ『大いなる遺産(上)』 [イギリス文学]

山西英一先生訳のディケンズを読んでます。

大いなる遺産 (上巻)

大いなる遺産 (上巻)

  • 作者: 山西 英一, ディケンズ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1951/10
  • メディア: 文庫

両親を幼くして失ったかわいそうなピップ。

凶暴な姉とその夫の無学だが心根の優しい鍛冶屋のジョーに育てられます。

 

ピップは小遣い稼ぎのため、近所の資産家の老嬢の慰め相手をしに行かされます。

この老嬢、昔、結婚詐欺にあってから、引きこもり生活をしているのです。

そこでS系の美少女エステラと出会います。

エステラは「孤児」としてひきとられた老嬢の養子です。

 

そこでピップは中産階級の生活を知り、労働者階級の自分やジョーの身分を恥ずかしく思います。

ピップは紳士になりたがりますが、お金がないので、結局年頃になったら、鍛冶屋の弟子になります。

 

奉公が終わる前になって、弁護士のジャガーズ氏によって、ピップが詮索無用の謎の人物から莫大な遺産を受ける(確実な)見込みがあるとの吉報をもたらされます。

そして資産家としてふさわしい教養を得るため、ロンドンに紳士修行に行きます。

 

エステラは老嬢の(ありとあらゆる男への)復讐のため、大人になって、より美しく、より高慢に、よりSになっていきます。

 

(つづく)


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