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ディケンズ『ピクウィック・クラブ(中)』 [人文科学(主に小説)]

ディケンズの出世作のユーモア小説を読んでいる。

ピクウィック・クラブ〈中〉

ピクウィック・クラブ〈中〉

  • 作者: チャールズ ディケンズ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1990/03
  • メディア: 文庫

上巻を読んだのはずい分前だったので、内容はほとんど忘れてしまっている。

もともと明確なストーリーもプロットもなしに、裕福な初老の独身紳士ピクウィック氏とその仲間達が旅をして、いろいろな話を見聞きしたり、トラブルにあったりする近代小説以前の散文読み物といった感じ。

 

中巻でもあちこち旅をしてまわっていろいろあるが、メインになるのは、前巻で巻き込まれたピクウィック氏の結婚詐欺容疑の損害賠償の民事裁判。

もちろんピクウィック氏は無実なのだが、悪徳弁護士によって有罪にされて賠償金の支払いを命じられる。

ピクウィック氏は金持ちだし、命じられた賠償金を払えばそれでことは済むのだが、実直なピクウィック氏は無実の罪で金はびた一文払えないと主張し、債務者監獄に収容されることになりそう。

監獄に入れられる前に最後の旅行にみんなでバースに行って社交する。

(つづく)


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