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いまさらながら『買ってはいけない』 [人文科学(主に小説)]

私はマクドナルドが大好きだ。

安くてカロリーがいっぱいでお得だから。

そのマクドナルドのビーフパテは牛肉じゃなくてミミズの肉だとするすごい本がかつてあった。

買ってはいけない

買ってはいけない

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 金曜日
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本

 

私はこれが最初に出た頃大学生で、大学の生協に平積みだった。

そんな事情から、世間でブームになる前に、初版を買った。

初版本にはたしかにマクドのバーガーはミミズとなっている。

しかし、これはあきらかに著者の暴走だったらしく、後の版では削除されている。

初版本はいつかプレミア価値がつくね!大事にとっておこう。

 

私は独占資本家は基本的に大嫌いなマルキストだから、この手の本には惹かれる。

書店で見かけると、つい手にとってしまう。

でも、読むとたいていがっかりする。

基本的に左翼の書く、軽いパンフレット系の本は似たり寄ったりで新味がなくつまらないものだ。

左翼本を読む読者はみな低脳だと思ってばかにしているような気がする。

だいたい、やまやhttp://www.yamaya.com/#の辛し明太子を買うなと言われても、あんな高額商品、私には経済的理由から滅多に買うことができないのだ。

多少の毒が入ってようがいまいが、一生に数度しか食わんのだからかまわんじゃろ。

まあ独占資本家の悪口は大好きなので、それなりに楽しんで読めた。

もちろんまじめに読むに値するような本ではないので飛ばし読みだったが。

 

世間でブームになると批判本も出た。

1冊だけ購入して読んでみた者だ。

いかにもベストセラーの便乗本っぽい酷いやつ。

「買ってはいけない」は買ってはいけない

「買ってはいけない」は買ってはいけない

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 夏目書房
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

デザイン、完全にパクってるし。

あまり左翼的戦闘性がなくて私好みではなかったと憶えている。

 

最近、なんとなく本家の続編を読んでみた。

買ってはいけない〈Part2〉

買ってはいけない〈Part2〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 金曜日
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本

なんか、なつかしかった。

同じよなことが飽きずに書かれている。

まあ、ほとんど飛ばし読みだったけど。

週間金曜日も廃刊になったって誰かから聞いたけど、それはガセネタだったようだ。

ちゃんと新しいのが刊行され続けている。

http://www.kinyobi.co.jp/Recent

さらに続編の続編もあるのね。

新・買ってはいけない〈2006〉

新・買ってはいけない〈2006〉

  • 作者: 境野 米子, 渡辺 雄二
  • 出版社/メーカー: 金曜日
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本

いつか機会があったらぱらぱらと読んでみよう。

 

総括的な本があったので、これも読んでみた。

「買ってはいけない」大論争―ほめる人、けなす人

「買ってはいけない」大論争―ほめる人、けなす人

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 鹿砦社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

もともとが大論争といっても、売れないライター同士の喧嘩のようなもので、実際の大企業が参戦しなかったので、たいしておもしろくもない。

企業はかしこいからつまらんあてこすりや悪口には反論せず、無視で対応するのが一番良いのだろう。

人の噂も75日とかいうから、黙っていれば、じきにブームは過ぎて、また誰も気にしなくなるものだ(左翼の活動家は除く)。

この『大論争』で面白かったのは、生協の活動家の匿名日記のようなものだ。

彼女らにとっても『週間金曜日』は「クソまじめ」で面白くないらしいのだ。

原発やら沖縄米軍やら従軍慰安婦やら南京大虐殺やらの話、10年1日のごとくかわりばえしないから、そりゃ大事な話だけど、面白くもなんともないのはあたりまえだ。

同じ話を繰り返し聞かされるのはうんざりするものだ。

イングヴェイだって、どのアルバムも同じだって批判されてる。

最新作、サウンドプロダクションも良かったけど、たしかに新味に欠ける。

アンリーシュ・ザ・フューリー

アンリーシュ・ザ・フューリー

  • アーティスト: イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/02/23
  • メディア: CD

でも、好きな人には同じようなものの繰り返しでも許してしまえるのだ。

 

かえって左翼も変節したら、新味は出て面白くなるかもしれないが、批判攻撃にされされて厄介なことになるに決まっている。

アーティストでも、新しいことを初めて、ファンから総スカンを食って酷い目にあって、もう新しいアルバムを作らなくって、古い曲しかやらなくなってしまった大物バンドがある。

キッスも、モトリー・クルーも、ヴァン・ヘイレンもその口だ。

↓彼らの新機軸だけど、ファンから拒絶されたアルバム。

カーニバル・オブ・ソウルズ~ブルース・キューリック、エリック・シンガー、ラスト・レコーディング~

カーニバル・オブ・ソウルズ~ブルース・キューリック、エリック・シンガー、ラスト・レコーディング~

  • アーティスト: キッス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/06/09
  • メディア: CD

モトリー・クルー(紙ジャケット仕様)

モトリー・クルー(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: モトリー・クルー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/10/26
  • メディア: CD
 
III

III

  • アーティスト: ヴァン・ヘイレン
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1998/03/10
  • メディア: CD

どれも良い音楽ではあるんだけど、みな地味かな。

私はけっこうこういうマイナーなアルバムも好き。

 

でも、音楽性が変わると多くのファンは怒るんよね。

 

左翼も同じだろう。

いつまでも同じなのがよいのだ。

人間って保守的な生き物だから。

特に、歳をとってくるとさ。


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