図書館の老人 [高齢者問題]
先日、図書館に勉強に行ってきた。
最近、ヘンリー・ジェイムズについての研究書を読んでいる。
区立図書館レベルでは、映画史についてもよく読むが、あまり資料がなくて残念だ。
ところで、私の行きつけの洗足図書館の読書室、せまいのが難点だ。
というのも、ものすごい音量でイヤフォンでラジオを聞いてる老人がよくいるのだ。
老人がなぜかラジオが大好きだ。
しかも耳が遠いらしくて爆音で聞いている。
音漏れが酷い。
とても読書に集中なんてしていられなくて困る。
イヤフォンやヘッドフォンの音漏れが全然気にならないという人もいるとは思うけれども、私は神経質な人間なので、ものすごく気に障る。怒り。
広い図書館なら、そういう困ったちゃんがいたら、席を移ればいいだけの話なのだが、洗足図書館は狭いので、逃げ場がなくて困る。かなしみ。
洗足図書館の方が近くて便利なのだが、ちょっと足をのばして、洗足池図書館まで行けばわりと快適に勉強が出来て良い。
洗足池図書館にももちろんうるさい老人やすごい臭いを発散する浮浪者風の人間もいるのだが、広いのでなんとか落ち着いて本を読める場所を確保できるのだ。
昔の図書館はこういう迷惑な利用者に対して厳しかったが、最近は人権問題があるらしく、こういう人たちを無下に追放するわけにはいかないらしいのだ。
図書館の従業員に相談はしてみるが、まあ「他の利用者に迷惑にならないようにしましょう」とかいったポスターが張り出されるくらいのものだ。
中学生でうるさいのがいるが、まあ高校生に混じるとわりと静かだ。
高校生にもなってまだ図書館に来るような輩は、勉強好きなおとなしい子が多いようだ。けっこうなことだ。
しかし、だいたいが区立の図書館といったら、小学生以下の子供とか、幼児や赤子連れの母親なんかも大勢利用するものなので、国会図書館や大学の図書館のような厳粛なアカデミックな雰囲気を期待してはいけない。
もともと期待していなければ、怒りの衝動にかられることもない。
人間、何事も諦めが肝心だ。
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