元彼女
結局、恋人と別れるときって、どうなんだろう。
心底、相手のことがいやになって別れるのでは?
私も彼女と手を切るときはそう思っていたはずだ。
「こんな自立意識の低いオンナ、一緒にいたら、私の重荷になるだけだ」なんて思ってた。
彼女の誕生日、お祝いの電話をかけた。
そうしたら親族が亡くなって、落ち込んでいた。
プレゼント代わりに、私の貴重な時間を提供して、2時間くらいおしゃべり相手をしてあげた。
なんとなく、彼女も落ち着いていて、意外にも良い雰囲気だった。
人間、年を取れば、誰だって多かれ少なかれ落ち着いてくるものだろう。
それ以来、彼女も暇なのか、やはり依存心が強いからか、二日おきくらいに私に電話をしてくる。
前は電話でくだらないことをえんえんとしゃべられて、いつもムカついていたのだが、
最近は、ご無沙汰していたせいか、治療の効果が出て、私も怒りにくくなっているのか、
それほど彼女からの電話での与太話につきあうのが苦にならなくなっている。
正式に付き合っていない気楽さがそうさせているのかもしれないが。
なんか、いっそよりを戻しても良いような気がしないでもなくなっている自分が怖い。
自分の主体性のなさは驚異的に脅威なのだ。
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