ローレンス・オリヴィエ [犯罪・非行]
久しぶりにDVDで『マラソン・マン』を観る機会に恵まれた。
以前のレンタルビデオにはついていなかった特典映像も面白かった。
主人公は御馴染みのダスティンだが、そのお兄さんがどこかで見た事のある人だなと思っていたら、スピルバーグの『ジョーズ』でサメ退治をした人だった。
で、ローレンス・オリヴィエについて興味をたくさん持った。
大学のシェイクスピア購読のゼミに出席していた人で、オリヴィエの話をしている人がいたが、当時は私は良く知らなくて、その話も聞き流していた。
もう故人なので、あまり最近は話題にもならないのだが、ローレンス・オリヴィエも役者仲間から「キング」の称号で呼ばれている超大物であることがよくわかった。
ホフマンはオリヴィエからシェイクスピアの講義を受けたそうだ。
うらやましい。
私もローレンス・オリヴィエのシェイクスピア講義ならまた受講してみたい。
英文学つながりで、オリヴィエがヒースクリフ役をやっているという『嵐が丘』も観てみたくなった。
オリヴィエは昔のイギリス人だから、ナチが大嫌いなはずだが、
この映画では元ナチの幹部の悪党の役を気に入って、熱心に演じている。
英国人がナチの幹部の役になりきるなんて、それも英国風の皮肉がきいていて面白い。
でも、さすがにナチやその「白い天使」ゼルを賛美するような役作りはしていない。
ゼルの人間味(あるいは人間的魅力と言い換えてもいいかもしれない)を最大限に引き出すことによって、ナチの偶像を壊すことに成功しているように思う。
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