『Fリジェネレーション 瑠璃』の7巻を読んでの感想 [人文科学(主に小説)]
六田登の大ヒット漫画『エフ』の続編、『エフ・リジェネレーション 瑠璃』に最近はまっています。
もうすぐ10巻がリリースされるので、それまでに9巻までを読んでおくつもりでいます。
今夜は7巻を読みました。
名わき役、トニーの「グッドバイ」が印象的な7巻でした。
前作以上にこの『瑠璃』では痛い人間や痛い状況が次から次に襲いかかり、読者の胸をしめつけます。
プロットにもストーリーにもテーマにも、悲しみがたくさん盛り込まれているのに、痛くすぎて、素直には泣けないです。
私は自動車にもモーター・スポーツにも格別の興味も理解もないのですが、そんな人間にとっても、六田先生の『エフ』やその続編のこの『瑠璃』は面白いです。
少し、私の好きな『ガンダム』シリーズに、『エフ』シリーズは似てるところがあるんですよね。
『ガンダム』では、戦闘中にパイロットがテレパシーのようなものを使って、意思の疎通がはかれたりするのですが、『エフ』シリーズの世界でも、レース中に、レーサー同士はテレパシーのようなもので、相手の意思を知ったり、相手の悲しみを理解したり…
とにかく『エフ・リジェネレーション 瑠璃』は前作『エフ』以上に痛い話がいっぱいです。
『ガンダム』で言えば、ちょうど『Zガンダム』と「ファースト・ガンダム」の関係のようになっています。
「ファーストガンダム」『エフ』の方が一般受けしそうな内容ですが、マニア的には『Z』や『瑠璃』の方に、よりそそられるものがあるのでは。
もちろんガンダムは「ファースト」も『Z』も名作なように、『エフ』だって、前作も『瑠璃』も名作であることは間違いないと思います。
今年のうちに、8巻、9巻、10巻と3冊もまだ読めることを、とてもありがたく感じています。
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