自意識過剰 [随想]
私の神経は、他人を意識することにより、たいへんな重圧を受ける。
自我の殻が弱いせいか、自分の精神世界が他人でいっぱいになってしまう。
私の中に他人が入ってくることはいけないことか?
そうではないだろう、ただ、他人に圧倒されてしまって、自分の居場所がなくなってしまうのだ。
そして自己の精神世界の調和が破壊され、心が引き裂かれるような痛みを感じる。
自分を守るためには他者をシャットアウトしなくてはならないのか?
共存は不可能か?
なぜ他者を許せないのか?
その他者が嫌いなのか?
なぜだかわからない。
それとも逆に自分が嫌いなのか?
自分自身が許せないのか?
あるいは私の精神は、自分も他人も受け入れられないのか?
すべての人間を否定するのだろうか?
人間が怖いのだろうか?
精神的な活動や現象を恐れているような気がする。
人間の精神活動とは何を基本とするのか?
奪い、憎み、他者を否定することか。
与え、愛し、他者を肯定できたら楽になれるか。
それ以前にまず自分自信にに施しを与え、自分を愛し、自分の存在を肯定できなくてはダメか。
人はこれまであまりにも多くの人を殺しすぎてきたのかもしれない。
殺す必要のない動物の命も奪いすぎてきたかもしれない。
そんな人間を愛し、赦し、肯定することが出来るだろうか、私にはその自信がない。
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