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万物理論 [人文科学(主に小説)]

SF小説読んでる

万物理論

万物理論

  • 作者: グレッグ・イーガン
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2004/10/28
  • メディア: 文庫

主人公は報道番組のディレクター。

本編では「万物理論」なる理論物理学かなんかの地味(と思われている)なレポートを扱うのだが、起承転結でいう起の部分では、その監督の私生活やこれまでの仕事を読者に紹介している、そこで興味深いのが、不完全な自閉症患者が、完全な自閉症になれるよう、自分の脳の一部を破壊する手術を受ける権利を主張して運動しているところ、レマント野とやらがキズづくと他者とのコミュニケーションができなくて苦しいんだそうだ、完全に壊れると自閉症になるんだそうだ、SFだから、どこまでがサイエンスネタで、どこからがフィクションなのかはっきりしないが、なるほどと思った、養護学校の教諭に聞いた話だが、今の日本の世の中、少子化も進んでいるけど、なぜか自閉症の子供達は逆に増えているんだそうだ、自分のレマント野もちょっと傷ついてるような気がしてならない。


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