フォークナー『アブサロム、アブサロム!』上 [人文科学(主に小説)]
珍しくアメリカ文学を読み始めた。
この文庫が発売されたのは割合最近なのだが、底本となっているのはかなり昔に翻訳されたもののようで、差別用語のオンパレードだ。
もっとも差別用語を駆使しなくては、あの時代の差別の蔓延している社会を写すことは不可能だろうから、当然OKなわけだ、ソフトバンクモバイルのCMなんかと違って、読んでみれば差別を助長しようとの意図から書かれたんじゃないことは明らかなわけだし。
近代文学の特徴か、語りがこっていて、やっぱ純文学って奥が深いなあと感心する反面、すごく読みにくかったりもする、語りがややこしい上、登場人物が多くて同じ名前を受け継いでいる者いてややこしいものだから、プロットを把握しにくい。
(つづく)
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