『特上カバチ』④ [金貸し]
ご都合主義の金貸し漫画を読んだ。
4巻には第23話から第32話までが収録されている。
編集で感心したのは、この23~32話でひとつのエピソードが完結していることだ。
もともと1話読みきりの話じゃないこの劇画、話の途中で、以下次巻ってことになることが以前はよくあったのだが、この巻では、ちょうどエピソードが完結していて読者には便利。
この『カバチ』シリーズ合わせて、もう24冊も刊行されているので、これまで『カバチ』に縁のなかった人が、最初から全部読むのは大変だ。
これまで未読で、もし興味があったら、私文書偽造で金貸しから酷い目に会わされたシングルマザーのおばさんが、主人公の行政書士たちの活躍によって都合よく救われるこのエピソードも、この1巻の頭から開始してちゃんと大団円で完結しているので、この『特上』の4巻1冊を読めば、だいたいどんな漫画かわかるので便利だ。
筆跡鑑定の業界の実情が描かれているのが興味深いか。
広島弁が懐かしい漫画。
広島にはあくどい人間が多いのをアピールしている漫画。
まあ、悪い奴は世の中どこにでもいるけどね。
『特上』になって、青木雄二の桎梏からも解放されて、どんどんドストエフスキー&マルクス色が薄くなっていってきてます。
2006-06-14 15:29
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