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切手蒐集入門 [家族の思い出]

うんじゃらもんじゃら

切手収集の勉強のため入門書を紐解いてみた。

切手収集と楽しみ方入門 改訂新版

切手収集と楽しみ方入門 改訂新版

  • 作者: 今井 修
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1980/01
  • メディア: -

 

切手蒐集は父(故人)の趣味だった。

でも趣味と言うより、切手バブルの頃、利殖目当てで買ってた節がうかがえる。

ほとんど整理らしい整理をしていない。

まあ、いそがしくて、整理をしている暇がなかったのかもしれないが。

いずれにせよ、父の切手コレクションは切手バブル以後のものばかりで、プレミア価値がつくようなものはほとんどない。

金券ショップに持っていったら、みな額面割れだ。

それでも買い取ってもらえればよいほうで、50円切手、80円切手以外は買取してもらうこと自体難しいかもしれない(特に使い勝手の悪い41円切手、62円切手など)。

私が整理してみたところ、額面にして25万円分くらいあった。

有価証券の類は姉が相続することになっていたが、それ以外の動産(箪笥とか机とか椅子とかエアコンとかTV受像機とかなどなど)は母が相続すると言う取り決めになっていた。

切手は郵便局に持っていっても換金不可能だし、判断の難しいところだ。

家族会議で相談したところ、記念コインは姉がもらったので、記念切手は母がもらえばいいんじゃないかということになった。

でも母は趣味人じゃないし、ものを売りさばくような才覚もないので(というかすでに痴呆になりかかってるし)もらっても始末に困っていた。

というわけで、額面割れということになるが、小学生時代に切手蒐集マニア私が20万円で買い取ることにした。

 

というわけで切手蒐集の勉強を始めたのだ。

切手収集と楽しみ方入門 改訂新版

切手収集と楽しみ方入門 改訂新版

  • 作者: 今井 修
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1980/01
  • メディア: -

索引付きで初心者にはホントに便利な本だわ。

この本は子供向けの本だが、けっこうあなどりがたい。

ジャーゴンがいっぱい出てくる。

切手愛好家にとっては常識なんだろうけど、私には初耳の単語がいっぱい。

切手マニアじゃない人にはちんぷんかんぷんな言葉ばかりではなかろうか。

この本から私が得た専門用語は以下の通り:

・耳紙

・連刷

・銘版

・カラーマーク

・刷色(さっしょく)

・目打(めうち)

・コイル切手

・メータースタンプ

・印面

・フェラーリ伯爵

・ジョージ五世

・ルーズベルト大統領

・不足税切手

・強制貼付(ちょうふ)切手

・ポスタルステーショナリー

・エログラム

・軍事切手

・万国郵便連合(UPU:本部はスイス)

・ペニーブラック(ブラックペニー)

・単片

・横ペア

・縦ペア

・ストリップ

・田型ブロック

・マルティプル

・ペーン

・テート・ベッシュ

・ガッター・ペア

・版式(凹版、凸版、平板(へいばん)、オフセット)

・エラー切手

・POST PAID

・セル

・グラビア版

・原版←→実用版

・輪転印刷機

・50京(けい)ペンゴ

・ゲーベル版

・平台(ひらだい)

・くし型目打

・連続くし型目打

・さく型目打

・全型目打

・ルーレット目打

・目打ゲージ

・キズ切手

・通信日付印

・二重丸型日付印

・ボタ印

・丸一型

・丸二型

・非郵便印

・くし型日付印

・逓信博物館

・林理作

・林式機械日付印

・三日月型日付印

・欧文日付印

・ローラー日付印

・コロ

・特印(特殊通信日付印)

・ザンメル凹

・階調凹版

・局式凹版

・ドライオフセット

・わく線

・記念銘

・シート番号

・計算番号

・プレート番号

・トンボ

・タブ付き切手

・アート紙

・毛紙

・裏のり

・アラビアゴム

・デキストリン

・PVA(ポリビニルアルコール)

・セルフのり

・水はがし

・オリジナル・ガム

・ヘンリー・アーチャー

・前島密

・単線目打

・ハト印(初日用通信日付印)

・風景印(風景入り通信日付印)

・小型印(小型記念日付印)

・オーダーキャンセル

・満月消し

・「読める消印」

・アパルーバル

・郵政省はらい下げ使用済み切手

・「波形の消印は、あまり喜ばれない」

・日本キリスト教海外医療協力会古切手係

・「みほん」切手

・模造切手

・ウェル・センター

・オフ・センター

・悪消し

・ヘゲキズ

・エンタイア

・エンタイア・カット

・オン・ピース

・郵趣

・初日カバー(ファースト・デイ・カバー/F.D.C)

・初日カード

・記念カバー

・実逓カバー

・カシエ

・和文ハト印

・欧文ハト印

・機械ハト印

・絵入りハト印

・初日押印指定局

・記号入り番号消印

・不統一印

・サイパン消印

・朝鮮(京城)消印

・香港消印

・Y1消印

・船内郵便局

・野戦郵便局

・軍艦郵便局

・スクリーン線

・彫刻線

・ライン式目打ちゲージ

・目打数

・L(単線目打)

・C(くし型目打)

・すかし検査器

・ポジション・ファインダー

・スタンレー・ギボンズ商会(英)

・グラシン紙

・ブランク式アルバム・リーフ

・図入りアルバム・リーフ

・仮ばり

・ヒンジ

・ハウイド・マウント

・ハウイド社(西独)

・保護ラップ

・ゼネラル・コレクション

・スコット・カタログ

・パケット

・カタログ・コレクション

・カルパト・ウクライナ

・全日本切手展

・JAPEX(全国切手展)

・JUNEX(ジュニア全国切手展)

・小判切手

・菊切手

・田沢切手

・松切手

・中宮寺菩薩切手

・ビクトリア女王(1855年)

・エドワード七世(1902年)

・ジョージ五世(1912年)

・エドワード八世(1936年)

・ジョージ六世(1937年)

・エリザベス二世(1953年)

・りん線

・グワーンジ島(チャンネル諸島)

・ジャーシー島(チャンネル諸島)

・田型ブロック連刷

・発光切手(郵便機械化のため)

・国連本部

・琉球(1967年)

・満州国(1932年)

・英領サイプラス(1882年)

・英領フィジー(1912年)

・英領アセンション(1956年)

・英領ソロモン諸島(1960年)

・英領ギアナ

・臨時切手

・トピカル・コレクション

・発行目的別コレクション

・切手の切手

・ヨーロッパ郵便通信行政会議(CEPT)

・共通図案切手

・テーマチック・コレクション

・千円切手

・素ならべ

・すみ入れ

・プレスター

・ざぶとん

・色検地器(郵便の機械化)

・ローランド・ヒル(英国人)

・ジェームズ・チャルマーズ(英国人)

・マルレディ封筒

・コシール(ユーゴスラビア人)

・浮き出し印刷

・アーチャー(目打機の発明者)

・寄付金付き切手

・ワッペン切手

・竜切手

・桜切手

・鳥切手

・明治天皇銀婚記念切手(日本最初の記念切手)

・富士鹿切手

・震災切手

・第一次国立公園切手

・第一次昭和切手

・第二次昭和切手

・第三次昭和切手

・第一次新昭和切手

・第二次新昭和切手

・第三次新昭和切手

・郵趣団体(郵趣会)

・T(不足料金を表す文字)

・『原色日本切手図鑑』(日本郵趣協会)

・『日本切手カタログ』(切手商組合)

・『日本切手専門カタログ(日専)』(日本郵趣出版)

・『スコット』(米のカタログ)

・『ミンクス』(米のカタログ)

・『ギボンス』(英のカタログ)

・『イベール』(仏のカタログ)

・『ミッヘル』(西独のカタログ)

・『世界切手地図』(日本郵趣会)

・『スタンプ・クラブ』(日本郵趣出版)

・『切手マガジン』(あかしや出版)

・『郵趣』(日本郵趣協会)

・CORREOS

 

 

 

 

これらのジャーゴンを自家薬籠中の物として切手について語れるようになった暁には、はしこい切手屋に切手を売りに行くときも、足元を見られて買い叩かれることもなくなるのではないかとひそかに期待している。

まあ、父の形見のコレクションであるし、切手蒐集は楽しいし、当分売るつもりはないが。

ま、なんでも趣味の世界は奥が深いや。


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さくら

ジェラミィさん、こんにちは。
ジェラミィさんって、やっぱりおもしろい。
「私が得た専門用語」といって、こんなにも用語を書き連ねちゃうところが、おもしろい。また、とある本のあらすじも、これでもかと書き込んでくれる。私なんてそれで読んだ気にさせられちゃうし、本の解説とかになると、関連する作者や本のタイトルが次から次へと飛び出してくる。まさに、「立て板に水」状態だ。
やっぱりジェラミィさんは、おもしろい。

ジェラミィさんに感化されて、私も本を読み始めました。
ジェラミィさんご推薦の数冊、図書館に行って予約してきました。手ぶらで帰るのもなんなんで、本棚に並んだタイトルを左右に流していくと、自然と目が留まって手にしちゃった本があったので、それを借りてきました。何故か「スペードの女王」だった。

ソルジェニーツェン;「イワン・デニーソビッチ氏の一日」
物語の構成が巧み。最後の一文が私の心をえらく和ませてくれたのを覚えています。それでは、また。
by さくら (2006-04-08 15:42) 

ジェラミイ

さくらさん、いらっしゃいませ。

心にしみるコメントありがとうございました。
なんかブログ初めてよかったな、って素直に思いました。

さくらさんのおかげで、『東京ジャック・ニコルソン』の寿命が大きく延びたと思います。

少なくともジェラミイはウェブ上にログし続けていくことをここに誓います。

「ソネブロ死すとも、ジェラミイ死さず」の精神で邁進しマウス。
by ジェラミイ (2006-04-11 09:43) 

道上大作

消印丸一印のイロハなどの便号の意味がわかりません。ご存じでしたらお教え願います。
by 道上大作 (2009-07-25 13:35) 

ジェラミイ

一日に一便しかない郵便局の消印には「イロハ」の便号はないのですが、複数便出ているところでは、朝から順に「イ便」「ロ便」「ハ便」と振っていったみたいです。
最近の消印の「8-12」「12-18」とかに相当するものみたいです。

詳しいことは知りません。
間違っていたらごめんなさい。
by ジェラミイ (2009-07-25 17:46) 

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