『たけひさと癒しグマの部屋』の事件

『たけひさと癒しグマの部屋』というガンヲタによる、ガンヲタのための、ガンヲタ統治のすごいサイトがある。

http://members.jcom.home.ne.jp/shimizu.takehisa/

ブログじゃなくて、ちゃんとした（？）ホームページで、毎年（のべ）数百万のガンヲタが訪問する怪物サイトだ。

毎日何かしら更新されるので、かくいう私もこの2年間くらい毎日訪問している。

管理人は（ヲタクにはありがちだが）ちょっと短気で神経質で気難しそうな人だ。

触らぬ神に祟りなしというが、この神に触ってしまった者がいる。

その管理人の日記である「ひとり言」によると、「どこぞの厨房（中学生の坊や）」がヤフーのブログで『癒しグマ』から盗用した画像や記事をアップして、名声だかカネだかを稼いでいたようだ。

実際に何が目的で盗用したか、また、管理人が心理的苦痛のほかにどれほどの損害を被ったかは明らかにされていない。

傍目八目で言わせてもらうと、実害も出ていないようだし、そんなに騒ぐほどの事態ではないように思えた。

しかしヲタクというものはたいていプライドが高いと相場が決まっているので、この管理人は「ひとり言」で陰険に怒りと加害者のアドレスをぶちまける。

この「ひとり言」は大勢の信者を動かす力がある。

「どこぞの厨房」のブログは、たけひさ親衛隊によってたかって荒らされて、数日のうちに閉鎖に追い込まれたようである。

私も「ひとり言」から誘導されてそのブログに行ってみた。

もうその時にはクレームに対応して、盗用された画像も剽窃された記事も削除されたあとのようだった。

しかし、たけひさ氏の怒りはおさまるどころか、「どこぞの厨房」からの「謝罪メール」が神の逆鱗に触れてしまっていた。

「ひとり言」で煽りまくるので、親衛隊らによる基本的人権を侵害する容赦のない荒らし攻撃が続いていた。

ネットの世界はやっぱり怖いなぁとか思いながら、次の日また怖いもの見たさで件の「厨房」氏のアドレスにアクセスしてみたら、もう「指定されたブログが見つかりません。ブログが削除されているか、指定したURLが間違っている可能性があります。」になっていた。

ネットの世界では、毎日こんな事件が起こってはすぐに解決しているのだろう。

たまにこんなささいないざこざがこじれて、新聞やＴＶをにぎやかすことにもなったりするのだろう。

それにしても、事件に火がつくのも、殲滅的解決に至るのも、展開が速すぎて、私のようなのんびりした隠居老人のような人間には正直ついていけない世界だなと思った。

本当は何かしら参加したいと思うのに、トロいもんだから、いつも傍観者。

あれよあれよと言ううちに、全てが終わってしまっている。

どう行動しようかと考えているうちに、全てが過ぎたことになってしまう。

 

気がついたら、2月も…冬も終わってしまっていた。

 

冬を越し、わが身を思う、つれづれに。

春をなくして、久しかりしや。