アマゾン本 [人文科学(主に小説)]
昔、ブックオフhttp://www.bookoff.co.jp/が流行し出した頃、危機感をおぼえたらしい古書店や出版業界からすごいバッシングを受けていた。
それでブックオフの批判本がたくさん出版されていた。
大学の図書館になぜかこの手の本がたくさんあったので、で暇つぶしによく読んだものだった。
今はブックオフのようなリサイクル書店と、文庫や漫画はあきらめた古書店はうまく住み分けをしているらしくて、この手の議論は聞かなくなった。
ブックオフでブックオフの批判本を探すけど、一度も見かけたことがない。
なぜか?
それは誰にもわからない。
それはともかくアマゾンの批判本はちゃんとアマゾンで買えます。
潜入ルポ アマゾン・ドット・コムの光と影―躍進するIT企業・階層化する労働現場
- 作者: 横田 増生
- 出版社/メーカー: 情報センター出版局
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
先週から、ちょびちょび読み進めている。
それほど興味のある話ではないので、ちょびちょびである。
典型的な労働者階級出身の私としては、あまり戦闘的でないこの著者の思想傾向にはシンパシーを感じません。
鎌田のような労働者階級の英雄と違って、この著者はもともと金持ちのボンボンのようだし。
そんなこんなで、ようやく2/3くらいまで読んだ。
作者も本分で触れているが、蒲田慧の名著の顰に倣っている(良い意味で)ようだ。
私も昔、予備校生だった頃、予備校で講師のアルバイトをしていた極左の先生からこの本をプレゼントされて読んで、いろいろな意味でびびったのを懐かしく思い出した。
たしかもう鎌田先生の本を1冊プレゼンされました(いつの間にか、なくしてしまったけど)。
↑たしかこの本。
最初に掲げたアマゾンの本ですが… ああ、なんというか、アマゾンを(悪い言葉ですが)リピーターと呼ばれるほど利用する人は年収500万円くらいの富裕層で、アマゾンで働くアルバイトは年収200万円以下という著者の認識がすべてっていう感じですね。
アマゾンは従業員よりも、顧客を大事にしてくれるんですね。
最近は従業員よりも株主を大事にする企業も現れ始めているようですが、日本の企業は基本的に、顧客よりも株主よりも誰よりも従業員(ただし「正社員」のみ)を大事にするところが伝統的、慣習的に多くて、消費者はいつも泣かされることが多いですね。
まあ、大事なのはバランスだと思いますが。
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