私の声は変

日中家にいると営業の電話がかかってるくる

リフォームとか、墓石とか、投資用ワンルームマンションとか、いろいろいろいろ

ほぼ必ず私は「奥様」と呼ばれる

平日の日中だから、電話に出るのは専業主婦だと思うのはまあわかる

（どうせ無職だよ）。

最初のうちは、

相手は自分の頭で考えながらしゃべっているのではなくて、

電話営業のマニュアルをその通りに読み上げているので、

ついつい男声の相手に「奥様」呼ばわりしているのかと思っていたが、

どうもそういうわけでもないらしい。

あまりにも「奥様」だと言われすぎる。

たしかに、

自覚あり、

なのだ。

私の声は変だ。

普段、しゃべっていて、自分では意識しないが、

カセットテープなどに録音した自分の声は、

たしかに変。

性質だけでなく、

しゃべりかたもたしかにおかまっぽい。

おかまっぽくもあるが、

それ以上に、アクセントやイントネーションが少し（かなり？）変。

東京生まれの東京育ちなのに、全然標準語に聞こえない。

（ちなみに「標準語」とはNHKのアナウンサーのしゃべり方のこと）

よくよく調べてみれば、脳の言語中枢に異常がみつかるかもしれない。

声やしゃべり方が変で、よく人から嫌われるような気がする。

嫌うまではいかなくても、変なやつだと敬遠されてる気がする。

被害妄想かもしれないが、

そうでないかもしれない。

私が嫌われる理由はいろいろたくさんあるようだから、定かではない。

少なくとも、

自分では自分の声が大嫌い。

他人に自分の声を聞かれたくない。

だから電話でしゃべるのも好きじゃないし、

人とおしゃべりするのもつい億劫になってしまうことがよくある。

ジャック・ニコルソンのような魅力的な声の持ち主に生まれたかったものだ。

ニコルソンの声は聴いていてほんとにうっとりとする。

歌もうまいし。

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