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山崎えり子の『節約生活』 [犯罪・非行]

昨今、報道を賑わしているこの方のベスト・セラーがどんなものが興味があったので、2002年に加筆修正された「最新版」の方を読んでみた。

節約生活のススメ

節約生活のススメ

  • 作者: 山崎 えり子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 文庫

 

節約によって35年の住宅ローンを5年で返済して一世を風靡。

もともと高給取りの公務員なのね。

手取りで月収34万は、イマドキ太い。

タダ同然の官舎住まいで頭金もばっちり溜め込めたわけだ。

「現在の夫」(7ページ)は障害者であることをカミング・アウトしている。

足が不自由になったので、給料が4割カットされたそうだ。

4割カットされて34万とは公務員は太い。

「夫32歳、妻30歳で結婚した」(27ページ)そうだから、現在41歳か42歳の著者は12年ほど前に結婚したのか。

つまり「現在の夫」とは1994年頃結婚したのか。

婚姻届を出したのは2001年だから内縁の関係か…

学校の先生みたいな左翼系は内縁関係が好きだな。

で、1995年頃にマンション購入と。

で、2000年頃にはローンを完済と。

1998年に著書が80万部のベストセラーになってるんだから、結局、「節約」じゃなくて、印税収入で借金返済したんじゃないのかな?

そこら辺の事情はこの2002年の加筆・修正版でも触れられていません。

この本に書かれてる予定通りに行っていれば、そのマンションはもう転売されて、今頃は「現在の夫」が車椅子でもバリアなしに暮らせる一戸建て住宅で暮らしているはずです。

http://homepage2.nifty.com/minitomato/

山崎家にはお庭があるくらいだから、予定通りに行ってるのかな。

 

 

本の結論は、節約の基本はやっぱりお酢だと。

アマゾンの「目次」では「70の利用法」と紹介されてますが、実物では「85」に増えてます。

たぶん、ここら辺が「加筆」された部分だと思います。

 

私の感想としては、やっぱり公務員は給料が高くて羨ましいなと。

脱税とかセクハラとか体罰とかで逮捕されたならわかりやすいけど、公正証書原本不実記載容疑で逮捕されたというのは難しくて私にはよくわかりません。

カネが絡むといろんな事情があるんでしょうね。

 

http://www.money-c.com/mm/mm-76.htm

 

 

↓参考記事(やっぱスポーツ新聞が一番参考になるわ)

 警視庁荻窪署は25日までに、静岡市葵区西千代田町、エッセイスト山崎えり子(本名・内山江里子)容疑者(41)と同居人で静岡県立高校教諭外崎隆容疑者(43)、東京都杉並区本天沼3、飲食店アルバイト古野省子容疑者(48)の3人を公正証書原本不実記載容疑などで逮捕した。山崎容疑者は、1998年に出版した「節約生活のススメ」が約80万部のベストセラーとなったのをはじめ、テレビ番組などへの出演も多い。
 調べによると、山崎容疑者は2001年11月、外崎容疑者との婚姻届を静岡市役所に提出する際、古野容疑者の戸籍謄本を使い、身分を偽った疑い。

             (筆者注:この去年の記事のソース不明)

 

節約生活」著者に有罪


2006年 2月17日 (金) 03:06

 八十万部を超えるベストセラーとなった「節約生活のススメ」の著者で、知人の戸籍を使って婚姻届を出したとして公正証書原本不実記載罪などに問われたエッセイスト、山崎えり子被告(41)=本名・内山江里子=と、高校教諭、外崎隆被告(43)の判決公判が十六日、東京地裁で開かれた。白坂裕之裁判官は「戸籍制度の信用を損なう悪質な犯行」として、両被告ともに懲役一年六月、執行猶予三年(求刑懲役一年六月)を言い渡した。

 判決などによると、山崎被告は正式に離婚しないまま外崎被告と生活していたが、自分が被告となった民事訴訟で外崎被告に夫として証言してもらうことが必要となったため、平成十三年十一月八日、知人の女性の戸籍を使って、外崎被告との婚姻届を静岡市役所に提出した。山崎被告は外崎被告と約十年前から内縁関係だった。

 山崎被告は弁護士を通じて「この事件は私の身勝手極まりない個人的な事情に端を発するもので、本件で逮捕されたほかの方々におわび申し上げます」とのコメントを発表した。

 

 

偽名人生:苦難の末…決別誓う 人気エッセイストに判決
 別人の戸籍を使って婚姻届を出したとして公正証書原本不実記載・同行使罪に問われたエッセイストの山崎えり子=本名・内山江里子=被告(41)は16日、東京地裁(白坂裕之裁判官)で判決を言い渡される。被告は法廷で「本名は捨てたほうが楽だと思っていた」と供述し、苦難の生い立ちを振り返った。

 98年に出版され約82万部のベストセラーになった「節約生活のススメ」の著者は、ペンネームのほかに二つの偽名で生きてきた。著書が売れて99年に確定申告が必要となった際、知人の「古野」氏に申告を肩代わりしてもらったのが偽名人生の始まりだった。

 法廷での供述などによると、山崎被告は幼いころ、母親と父親が相次いで蒸発して親類に預けられた。成人後、給料日になると親類から無心された。逃げようと転居しても、転居届を足掛かりに追いかけられた。「本名で申告すれば親類に住所が知られると思った」。病院へ行くにも「古野」名義の健康保険証を借りたという。

 一方、共犯に問われた県立高校教諭、外崎隆被告(43)とは94年から内縁関係にあり、近所からは「外崎さんの奥さん」と呼ばれていた。01年に近隣住民とのトラブル解決のため、警察に被害届を出すのに「外崎」姓が必要となった。約470万円の借金を肩代わりする見返りに「古野」氏と外崎被告との婚姻届を出し、第二の偽名を手に入れた。外崎被告は法廷で「彼女がふびんで、何でもしてやろうと思った」と嗚咽(おえつ)した。

 2人への求刑は懲役1年6月。「今後は『内山江里子』としてしっかりと生きていきたい」。山崎被告は涙を流して偽名人生との決別を誓った。【佐藤敬一】
                     毎日新聞 2006年2月15日 10時48分
 

 

 

 

 

2005.11.26 更新

 

カリスマ主婦のデタラメ生活…人気エッセイストを逮捕

 

節約のカリスマは、デタラメのカリスマだった!? 知人の戸籍を使って婚姻届を済ませた公正証書原本不実記載・同行使容疑で、90万部のベストセラー「節約生活のススメ」などで知られるエッセイストの山崎えり子容疑者(41)=写真(筆者注:写真はありませんでした)が、警視庁に25日までに逮捕された。節約がウリの山崎容疑者だが、戸籍をはじめ経歴から節約生活そのものに至るまでウソで塗り固められていたのだ。

「山崎えり子」といえば、平成10年10月に出版した初の著書「節約生活のススメ」が有名。静岡市に住むフツーの専業主婦による倹約生活の記録が、90万部超のベストセラーに。特に「35年の住宅ローンを7年で返済」の反響が大きく、節約ブームを巻き起こし、“節約主婦のカリスマ”と称賛された。

だが、すべてはデタラメだった。ボロは戸籍からほつれ始めた。

警視庁荻窪署に公正証書原本不実記載・同行使容疑で逮捕されたのは山崎容疑者(本名・内山江里子)のほか、内縁の夫で高校教諭の外崎隆容疑者(43)=静岡市葵区=と、知人の飲食店アルバイト、古野省子容疑者(48)=東京都杉並区。

調べだと山崎容疑者は平成13年11月、古野容疑者の戸籍を使って古野容疑者に成りすまし、外崎容疑者との婚姻届を静岡市役所に出してウソの戸籍を記載させた疑い。

なぜこんなことを? 山崎容疑者は「本が売れて、確定申告するために戸籍が必要になった」と供述している。実は、著書などには書かれていない裏事情があった。

山崎容疑者は以前、別の男性と結婚して神奈川県内に暮らしたが、離婚手続きをしないまま平成5年に別居。調べに「夫の家庭内暴力に耐えられず夜逃げした」と説明している。翌6年、入院中に出会った外崎容疑者と同棲する。

そして著書が売れ「確定申告が必要になった」。「住民票を移すと夫に居場所がバレる。そのまま申告すれば前の住居地に通知が行く…」といい、他人の戸籍を“買う”裏ワザに出た。

古野容疑者とは平成9年ごろ、静岡市内のセミナーで知り合った。数百万円の借金に追われている事情を知り、借金返済の見返りに戸籍を譲ってもらった。こうして戸籍上は「外崎省子」に。

「暴力夫から逃れるためやむを得ず」というお涙ちょうだい物語。だが同署の調べでは「平成8年に夫との離婚は成立している」。さらに不可解なのは「本人は離婚成立を知らなかった、と言っている」(同署)のだ。

そもそも、「夫に居場所を知られたくない」わりには、テレビやHPに素顔でひんぱんに登場しているが…。

「供述している動機が真実かどうかわからないし、もっと詳しい調べが必要。本人は過去について聴かれるのを極端に嫌がっている」と捜査関係者。ニセのカリスマには、まだまだ隠されたウラがありそうだ。

★公務員もドイツ訪問もウソ

山崎容疑者の経歴は「大学卒業後、公務員となり福祉関係の仕事に従事。ドイツを度々訪れた…」などとあるが、同署の調べでは「公務員になった事実もドイツを訪れた事実もない」。

また「結婚直前に夫(外崎容疑者)が交通事故に遭い、障害者となった。私に婚約指輪を贈る予定だったが購入できなくなった」とある。が「2人が出会ったのは外崎容疑者の交通事故後で、入院先の病院で偶然隣の部屋になったこと」というから、これも真っ赤なウソ。

さらに最大のウリの「35年ローンを7年で完済」も、「外崎容疑者は交通事故で障害者認定を受け、多額の補償金が入っている。静岡市の自宅は彼の所有で借金せず購入したようだ」。

経歴は「節約」どころか、ウソのてんこ盛りだったのだ。

★出版業界に激震…著書は出庫停止、絶版に

山崎容疑者の逮捕で、出版業界に激震が走った。5冊を発行する祥伝社は全著書の出庫停止措置を取り、同じく5冊を出す家の光協会は絶版の方針を固めた。ある担当者は「信じられず、呆然としている」とショックを隠しきれない。山崎容疑者を知る出版関係者は「物静かで余計なことは話さない印象。ご主人(外崎容疑者)とは仲が良さそうだった。経歴にウソがあったことはショックだが、節約の内容にはウソはないと信じたい」と話していた。


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コメント 3

funakoshi

鋭い観察眼ですねぇ。

私もその本読んだんですけど(事件報道前)、へぇ~ほぉ~しか出てきませんでしたよ。

この記事を読むと、何が真実なのか分からなくなってきて怖くなります。
まぁ、節約術さえ本当なら私には関係ない話ですが。
by funakoshi (2006-03-12 19:56) 

takepii

カリスマという言葉は本当に年々うそくさくなる。本の編集者は見抜けなかったのかしら??こんにちは。カリスマ主婦、カリスマ美容師とかはやりものになると、ばったもんが出てくるのは世の常ですな。
by takepii (2006-03-12 23:01) 

ジェラミイ

コメントありがとうございます。
(*´∇`*)ノ

あと本を読んで気になった点がふたつ。

①運送会社が遅れているのでクレームをつけたら5,000円値引きしてくれた
②壁の汚れにクレームをつけたら、不動産屋は消費税分値引きしてくれた

って本当なんでしょうか?と思いながら読んでました。
クレームつけりゃなんでも値引きしてくれるなら、消費者にとってありがたいのですが。
by ジェラミイ (2006-03-13 07:03) 

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